キャリアコンサルタント(国家資格)は、キャリア形成や職業能力開発などに関する相談・助言を行う専門家で、職業能力開発推進者の業務に関する知識・技能を備えてます。

<キャリアコンサルタント養成に当たって習得している内容>

● 職業能力開発に関する知識(学習方法やその成果の評価方法、訓練体系など)

● 労働者に対するキャリアコンサルティング(従業員に対する動機づけ等)

● 従業員の各ライフステージ(若手・子育て世代・中堅・シニア層)における支援

● 企業における雇用管理や人事労務制度等に関する知識

● 企業内のキャリア形成支援制度の整備とその円滑な実施方法

 

キャリアコンサルタント(労働者の相談・指導)の期待できる効果

● 新卒採用者   ・・・仕事への向き合い方、取り組む意欲の向上 ➡ 職場定着(離職率の低下)

● 育児・介護休業者・・・育児・介護の不安を取り除き仕事と家庭の両立課題の解決の支援 ➡ 職場復帰率の向上

●   中堅社員  ・・・職業人生の後半戦に向かってキャリアの再構成 ➡ 能力開発の方向付け

●   シニア社員 ・・・これまでのキャリアの棚卸しと目標の再設定 ➡ セカンドキャリアを見据える

 

 

職業能力開発推進法』第11条、第12条において、事業主は、雇用する労働者の職業能力の開発・向上が段階的かつ体系的に行われることを促進するため、「事業内職業能力開発計画」を作成するとともに、その実施に関する業務を行う「職業能力開発推進者」を選任するよう努めることと規定されています。

また、平成30年7月の職業能力開発推進法施工規則等の改正によって、職業能力開発推進者を「キャリアコンサルタント等の職業能力開発推進者の業務を担当するための必要な能力を有する者」から選任するものと規定されました。(施工期日:平成31年4月1日)。

 

職業能力開発推進者とは?

職業能力開発推進者は、従業員の職業能力開発を計画的に企画・実行するために、その取り組みを社内で積極的に推進するキーパーソンです。